ADR for Japanese Male RN

ADRを受けて 手記(経緯 入院 手術 帰国 経過)

私は30歳の男性です。 20歳頃より腰痛下肢痛が慢性的にありました。当時はまだ若かったということもあり、「ただの腰痛だろう」と特に治療もせず、経過しました。 24歳頃より症状が悪化し、病院で告げられた病名は「L4/5ヘルニア」「脊柱管狭窄症」というものでした。以降、複数回の手術を受けましたが、改善せず経過していました。

何か治療法はないものか、と調べていく中でドイツ・プロスパイン「ルドルフ ベルタグノーリ医師」が施術する最先端の治療 人工椎間板置換術(以下ADR)を知ることができました。  松崎さんのブログに出会ったからです。  

ADRという治療名を知った当初は「人工椎間板?」 「可動性を残す?」という具合で全く知識のなかった自分にはチンプンカンプンでした。
しかし松崎さんのブログは非常に分かりやすく、ADRの利点の「理由」「根拠」がしっかりと説明してくれてありました。  現在の症状解決になるかもしれないと感じ、2年程前よりADR実現に向けて、松崎さんとのやりとりがスタートしました。  必要な検査データを揃え、医療相談に入りました。 結果、ベルタグノーリ先生よりADR適応という返事を頂き施術をお願いしました。

準備期間中、ベルタグノーリ先生のテクニック(松崎さんのブログで一目瞭然です)やドイツでの療養中の生活、思い浮かんだ疑問、質問、いろいろ相談に乗ってもらいました。
松崎さんご自身がADRを受けていらっしゃるので、患者からの視点からも説明してくれます。この点、特に助けて頂いたと思います。 

それから時は流れ2013年2月1日手術予定日となりました。 前々日に成田空港で松崎さんと合流しガッチリ握手の後ドイツボーゲンへ。

「私は海外が初めてで、ましてや手術を受けに。。。」 

しかし、予想していた事に反してあまり不安や緊張はありませんでした。手術直前、麻酔をかける時もそうでした。  ベルタグノーリ先生、付き添ってくれる松崎さん、ボーゲンの環境、入院したクリニックボーゲン、全てに安心感がありました。

手術前日にクリニックボーゲンに入院しました。綺麗な病院で、コーヒーサービス付き、自分にはちょっとしたホテルのようにも感じました。

そして、執刀医ベルタグノーリ先生が部屋に来て下さり図説を交え丁寧に説明して頂きました。 握手して頂いた際「大きい手だな」と思ったのをよく覚えています。

その後、麻酔科の先生から麻酔説明、看護師のバイタルチェックなどを受けました。
スタッフの皆さんとても笑顔で優しかったです。

松崎さんのブログでも紹介ありましたが、私個人としてはこの旅で一番きつかったのが前処置の「下剤」です。  下剤服用の経験なく、2リットルという量が5リットルにも6リットルにも感じられました。   服用後はもうゲリラ豪雨状態でしたが、お腹も空になり手術に臨むことができました。

手術当日は朝9時くらいからの手術だったと思います。 手術室前室で松崎さんと 握手を交わした後、手術台に乗る。。。。。。。。。

「○○さん、終わりましたよ」と松崎さんの声で目を覚ましました。 麻酔で寝ていたので一瞬の出来事でした、お腹を触るとガーゼが貼ってあり再度、「無事終わったんだな」と確認しました。創部痛に関して松崎さんに聞いてはおりましたが、本当に痛くありませんでした。  この点も非常に嬉しかったです。

術後は問題なく経過、3日で退院の運びとなりました。 退院日、ホテルからのお迎えがあり「ペンション シュライバー」に滞在しました。 シンプルで清潔感のあるホテルです。  滞在中はDVDを観たり松崎さんとカフェ巡りをしたりと手術直後と思えない程、観光も満喫できました。 これもADRの利点と思います。
私は海外が初めての経験でしたので、スーパーに買い物に行くのさえ楽しかったです。  また、ちょうど街のパレード(お祭り?)も運良くも観ることができ、冬季休暇中であったジェラート屋も再開され、絶品ジェラートを毎日楽しみました(1ユーロと激安)。

滞在中は定期的にクリックボーゲンに通院し、内科の先生に傷のチェックなどをしてもらいました。プロスパインにもお邪魔して、実際の人工椎間板を見学したり、秘書の方たちとお話でき有意義な時間でした。

あっという間に2週間近く経過し、帰国日となりました。 術後の私を気遣ってくれた松崎さんが航空会社に頼んでくれて、隣の席を空けてもらうことができ帰りの機内では横になれました。 

  帰り際、「次は日本で会いましょう!」 と松崎さんと空港でガッチリ握手。 松崎さんは手荷物検査場手前ギリギリまで来てくれて見送ってくださいました、私の姿が見えなくなるまで。  ここまで配慮頂き改めて感謝です。

そして無事帰国、自宅に帰り着きました。 家族も安心してくれホッとしました。

現在術後6ヶ月を迎えようとしています。 経過として術後10日目頃より今まで無かった痛みが出現したりしましたが、すぐ消失しました。 人工物が入っているという違和感は術直後より全くありません。 無理な体勢はしませんが、日常生活でのしゃがむ、腰を曲げるといった動作もスムーズです。 人工椎間板がうまく可動しているのだなと実感できます。   また、定期レントゲン検査をCDに焼き松崎さんに依頼し、プロスパインのフェンクマイヤー先生のチェックでも問題く経過との返事を頂きました。 アフターフォローも安心点の1つです。

術後3ヶ月で仕事復帰、現在は趣味の自転車を散歩程度ですが乗っています。 

たどたどしい文章ですが、私のADR経験手記となります。

これからADRを受けたい、検討したいと思われる方の少しでも役になれば幸いです。